白暦伝考察

2005年12月7日
これは世界選手権ベスト8に残った白暦伝である。

4 Sacred Foundry
4 Adarkar Wastes
4 Tendo Ice Bridge
7 Island
3 Plains
1 Boseiju, Who Shelters All

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23 land

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0 creatures

4 Enduring Ideal
4 Boros Signet
4 Fellwar Stone
4 Sleight of Hand
4 Telling Time
4 Wrath of God
4 Faith’s Fetters
1 Ivory Mask
1 Zur’s Weirding
3 Form of the Dragon
3 Confiscate
1 Compulsive Research

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37 other spells

4 Pyroclasm
1 Privileged Position
4 Mana Leak
4 Defense Grid
1 Ivory Mask
1 Genju of the Realm

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15 sideboard cards

こちらは東京都選手権ベスト8の白暦伝。

3 《島/Island》
4 《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》
4 《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
4 《戦場の鍛冶場/Battlefield Forge》
4 《氷の橋、天戸/Tendo Ice Bridge》
1 《雲の宮殿、朧宮/Oboro, Palace in the Clouds》
1 《永岩城/Eiganjo Castle》
1 《水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water’s Edge》
1 《頂雲の湖/Cloudcrest Lake》

4 《不朽の理想/Enduring Ideal》
4 《手練/Sleight of Hand》
4 《深遠の覗き見/Peer Through Depths》
4 《煮えたぎる歌/Seething Song》
4 《友なる石/Fellwar Stone》
4 《ボロスの印鑑/Boros Signet》
3 《強迫的な研究/Compulsive Research》
3 《ドラゴン変化/Form of the Dragon》
3 《押収/Confiscate》
1 《精神の檻、迷心/Meishin, the Mind Cage》
1 《象牙の仮面/Ivory Mask》
1 《ズアーの運命支配/Zur’s Weirding》
1 《世界の源獣/Genju of the Realm》
3 《すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All》
3 《沸き立つ海/Boiling Seas》
3 《マナ漏出/Mana Leak》
3 《紅蓮地獄/Pyroclasm》
1 《象牙の仮面/Ivory Mask》
1 《浄火の本殿/Honden of Cleansing Fire》
1 《激憤の本殿/Honden of Infinite Rage》

両方とも白暦伝であるし決め手は《ドラゴン変化/Form of the Dragon(9ED)》である点も同じだ。しかし構成は似て非なるものがある。

1.マナ加速

両方とも《友なる石/Fellwar Stone(9ED)》と《ボロスの印鑑/Boros Signet(RAV)》を4ずつ使用している。これは白青赤というマナサポートを受けにくいデッキのため最低限の装備であろう。違うのは都選型は《煮えたぎる歌/Seething Song(9ED)》を4枚使用している点だ。これによって最速4ターンで白暦伝を打つことが可能である。一方ワールド型は歌は使用していないが印鑑系を3枚引くことで最速4ターンを可能としている。しかし印鑑3枚を序盤で引く可能性は0ではないがだいぶ低い。よって現実的には5〜6ターン目に白暦伝だろう。歌は単体では用を成さないため有効度はあくまでもその後に使用するカードによる。白暦伝は通常フィニッシャーに《ドラゴン変化/Form of the Dragon(9ED)》を使用しているため歌はドラゴンに変化する際にも使うことが可能だ。これなら歌を2回重ねれば3ターン目にドラゴラムできる。実際出来るというだけの話でするかどうかは相手次第ではあるが。またワールド型は比べるとかなり赤マナが少ない(基本12枚、都選型は基本16、歌を含めて20枚)。ドラゴン変化は手札からプレイする前提ではないということだろう。この時点で都選型と趣を異にする。

2.ドローサポート

共通しているのは《手練/Sleight of Hand(9ED)》と《強迫的な研究/Compulsive Research(RAV)》。異なっている点は都選型の《深遠の覗き見/Peer Through Depths(CHK)》、《時間の把握/Telling Time(RAV)》である。都選型は覗き見によって歌か暦伝のどちらかを手に入れたいのでこちらを、ワールド型の時間の把握は土地を伸ばすことと後述する対パーマネントカードを手に入れるためだろう。カードタイプはまったく同じだが性質は異なる。それぞれ目的がはっきりしているのでこの差は驚くことではないだろう。

3.パーマネント対策

都選型はほぼ無策である。実際何とかなるのは《押収/Confiscate(9ED)》であるが6マナと重く通常使用には耐えない。あくまでも暦伝後に場に出したいカードである。《精神の檻、迷心/Meishin, the Mind Cage(SOK)》も同様。その分速度に特化しているため純粋にビートダウンとは速度勝負である。一方ワールド型は充実している。目に付く《神の怒り/Wrath of God(9ED)》と《信仰の足枷/Faith’s Fetters(RAV)》各4枚。これでクリーチャーはほぼ封殺できる。これだけあれば白緑にも白赤にも対応できる。苦手な《惑乱の死霊/Hypnotic Specter(9ED)》や《鼠の短牙/Nezumi Shortfang(CHK)》もそれほど苦にならない。また《よりよい品物/Greater Good(9ED)》も何とか間に合う。これだけやれば生物デッキには7ターン目でも十分だろう。不安なのはこれらが利きにくいけちコンや青系であるがもともとけちには分がいいし、青系はメイン1:9なのであんまり関係がない。グッドチョイスだ。またワールド型に迷信が入っていない、なるほどうなずける。

4.メタ

暦伝はわかりやすいデッキである。暦伝使えれば勝ち、その前に死ぬか打ち消されると負け。つまりボードコントロールに元来強く、ビートダウンには殺されなければ良い。カウンターには弱い。その他コンボデッキは回ったもの勝ちだ。つまりカウンター系が少ないならば最高のパフォーマンスを発揮することが出来るのだ。また《すべてを護るもの、母聖樹/Boseiju, Who Shelters All(CHK)》という勝ち筋も一応存在するので満遍なく戦える。本当に穴が少ない。実際私が予選で負けたパターンは《頭蓋の摘出/Cranial Extraction(CHK)》、《悪夢の虚空/Nightmare Void(RAV)》されたのとカウンターされた2パターンしかない。今後白緑が増えるならラス、《特権階級/Privileged Position(RAV)》を積めばかなり白緑を食えるだろう。よりよい品物は要警戒だが結局はスピードで勝てばいい話。

5.総括

相手が何をしようが意に介さない自己中心的な物体プレーヤー(俺か!?)のためにあるようなデッキ。なのでカンコピでも勝てるだろう。今後はもっと増えるデッキタイプ、おすすめ!(でも使用者全員が物体ってわけじゃないよw)

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